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インタビュー

Q:田中さんは、まだインターネットが普及していなかった1990年代頃からその可能性を感じていたそうですが、気づいたきっかけは?

インターネットやホームページを初めて知ったのは1993年の大学時代、構内のコンピュータールームでホワイトハウスが自ら発信している情報ページを見た時です。その時、私に神が舞い降りた(笑)。メディアの革命を起こせると率直に思いました。そこで学生仲間と電脳隊を創業し、HP制作を始めたんです。

Q:その後、モバイルへ移行したのはなぜですか?

1996年頃、HP制作だけでは成長に限界があると感じていました。そんな折り携帯電話が出始め、ポケベルを支持してきた若者に今後普及するのは携帯電話では?と考えたのです。携帯電話とインターネットという新しいメディアを融合させることを思いつきました。

Q:フラクタリスト創業への経緯を教えてください。

その後、アメリカのシリコンバレーをまわりモバイルの技術を身に付けた電脳隊にはキャリアやコンテンツプロバイダから続々と仕事が舞い込みました。そのような仕事を通じてモバイルインターネットの市場やインフラの基盤構築にも貢献していきました。
国内のモバイルインターネット立ち上げ・普及に一役を担えた私たちですが、そこで満足することはありませんでした。なぜなら次に目指すのは、海外。特にビッグ市場となる中国に圧倒的な魅力を感じていました。中国進出の足がかりとなるフラクタリストを2000年に創業。追って2003年フラクタリストチャイナを設立。中国の最大手キャリア・チャイナモバイルの広告販売を独占的に扱うことに成功しました。

Q:今回のピド創業への思いを教えてください。

近年になり、日本におけるモバイルは、PCほどの利便性にはどうしても届かなかった。
一方、最近普及が著しいスマートフォンはPCと同レベルの機能を持ちながら軽量でいつでもどこでも持ち歩ける。また人々のコミュニケーションを活発にしているツイッターがさらにスマートフォンの普及に拍車をかけました。
私は、フラクタリスト創業10周年を機に、新たなスタートを切りたいという希望と、今こそがスマートフォンにフォーカスしていくチャンスととらえ、ピド創業を決心しました。

Q:中国のモバイル市場は今後どうなっていくのでしょうか?またピドではどんな戦略を考えていますか?

中国の経済成長はまだまだ続くでしょう。13億人超(2009年統計)の人口が活動する中国はモバイルを活用する人々が最も多い国になるはず。そこに日本の先進的なモバイルビジネスを活かしつつ、プラットフォームが世界共通であるスマートフォンを持っていくことが当然、成功の近道と考えます。しかし水を片側から流すのではなく、逆に中国のサービスや商材を日本に持ってくることで双方向の市場活性化を担っていくことも必要だと思っています。
ただし、日本で基盤を固めて満を持して出ていくのでは遅い。グローバル展開が当初からの目的でしたので、既に中国に足がかりを築いている真っ最中です。

Q:今後の日本におけるビジネスの可能性と、ピドとしてのミッションを教えてください。

今のままでは、日本は人口減少の一途を辿り、2050年には内需も国力も残念ながら落ちているでしょう。もっと日本に元気になってもらいたい。私は常にそう考えています。
でも国が会社が、何かをしてくれる時代は終わった。今日本に求められているのは、独立心。福沢諭吉の独立自尊という言葉が好きですが、独立心や自分を律せる思いを持つ日本人が増えて欲しいですね。
一方、高度経済成長を支えてきた今のシルバー層たちにも、これからの日本を背負う若者たちにバトンを渡すためにも、チャンスを掴み活躍できる場を創ることに貢献して欲しいなと思っています。
私も、これからの若い世代がもっと活躍し世界に出て行く場を創りたい。それがピドなんです。私も以前は自分のことで精一杯でしたが、今では学生起業家から始まり、それなりに経験してきた苦労やノウハウを次世代に伝えたいと思えるようになりました。